おはようございます!
東京オペラコミックの栗林です。
コロナ禍前まで、長年勤めていた音楽教室でレッスンに通ってくださっていた生徒さん方から、久しぶりにお問合せをいただくことが続き、とても懐かしく、嬉しく思っております。
お子様が幼稚園や保育園の頃から通ってくださったり、お子様と一緒にレッスンをしてくださっていた生徒さんもいらっしゃいます。
今ではそのお子様が大学も卒業され、音楽で活動されていたり、紆余曲折しながら自分の道を目指して進学し、立派に成長されたご様子を拝見できたり、またご報告をくださったりする方もいて、勝手に家族のような気持ちで、子供さんの成長を親御さんと一緒に感じる幸せな瞬間も多々あります。
そうやってレッスンを通して長年のお付き合いをさせていただけることは、有り難いことです。
さて。
今日は、礼儀作法とかマナーについてです。
お茶や生花ではありませんが、
ピアノや歌のレッスンでもご挨拶やマナーが存在します。
決して難しいことではなく、これからお子様が成長され、
将来にも大切な、社会のルールにも繋がるお話だと思います。
昨今は、学校さんでも、先生方が厳しく伝えるのがタブーとされる時代。
お家でも、気づいたら主導権はお子さんだったり、
何でもかんでも言う事を聞きすぎて、気づいたら手に負えない、ということすらあって、困っている先生方や親御さんも少なくないのではないでしょうか。
私は基本的に、弾く、見る、書く、などを取り入れ、
子供さんのやりたいこと、やりたくないこと、好きなこと、苦手なことを様子を見ながらレッスンをしています。
ただ、出来ないことは、練習をするとか、やり方を変えるしかありませんし、更に言えば、何もしないですぐにできる人なんか、モーツァルトのような天才でない限り、なかなか難しいです。
私も2歳半からピアノをはじめて、母親にもビシビシしごかれながら、小学校上がる前からピアノの先生の個人レッスンを長い時で1時間半くらい受けていました。
先生のご自宅が遠かったのですが、小さな子供の私にとって早朝から電車に乗り完全に小さな旅のような道中。
母親も先生にピアノを習っていましたので、私のレッスンが終わると、母のレッスンが1時間くらいですから、
その間、ずっとお部屋で待っているわけです。
でも、私は泣いたり喚いたり、母親に甘えたりはレッスン中には一切しませんでした。
母のピアノを真似して机で弾いたり、本を読んだり。
変に大人びた可愛くない子供だったかもしれません。笑
また、例えば、先生のご自宅のトイレは借りてはならないから駅のトイレですませてからレッスンに行くとか、
はじまりと終わりのご挨拶はもちろん、先生の家に入る時の、靴を揃えるだとか、家を出る時もご挨拶するとか、
母親から学んでいましたので、普通にやっていました。
レッスン中に、先生のご自宅の物を勝手に触るとか、
先生のお話を聞かないなんて、私の中にはあり得ないことだったんです。
たぶん、昔の教育はそうでしたよね。
それは、私の母親が先生を尊敬し、レッスンとはこういうものと教えてもらったり、私自身も大人になってからも色々な先生にレッスンにつき、先生方からも教えてもらったマナーや、『こんな酷い生徒さんがいてね』という、笑い話のような、すべらない話も聞いていたから(笑)、当たり前のように、礼儀とかマナーを覚えて行ったんだと思います。
ただ、これって、レッスン中だけの話ではありませんよね。
お家で、学校で。
日頃からお子さんの言動を見て、親御さんや先生のご判断で、きちんと必要なことを伝えられているかが大切なのだと思います。
私の前でだけやって、外でやらない、というのも違うし、
外ではできるのに、レッスンではできないというのも違います。
ちなみに、演奏についての、
一番は、家でできたのに、レッスンではできない、と言うパターン。
こんな話をしたら、私たちの時代は、プロの世界では、
通用しない、ただの言い訳にすぎません。
999回練習して、出来なかったら1000回練習しなさい。
それでもできなければ、1500回。
という話なんです。
先生方はみんな、それぞれキャリアを積まれて、
時間とお金をかけ、誠心誠意、音楽に向き合ってきているはずです。
そんな先生から教えてもらうことは、有り難いことなんですよね。
私はもうレッスンには通っていませんが、40代になるまでは、定期的にレッスンにも行っていました。
教えられたり、注意されることにすぐキレてしまう
お子さんもいらっしゃるのですが、私も長年レッスンをしてきた中で、数人お見受けしています。
また、音楽の先生方の間でもよくこの話がでます。
キレたり言い訳をするお子さんが増えていると。
これは、会社の中でも聞く話のようで、
新人教育をしていても、言われると態度に出して怒るとか、キレる、というものです。
酷いパターンは、3日で音信不通とか、新人研修をして1週間くらいで、出勤時の休憩中に突然バックれた!というお話です。
これは、実際に講師として勤めていた会社での出来事でした。
新人教育係の皆さんも、本当にご苦労されていますよね。
何か言えば、パワハラ、セクハラとすぐ言われ。
本当、お疲れ様です。
社会のルールとしては、辞めるなら会社やスタッフさんに伝えるというのは、当たり前のこと。
場合によっては、事件に巻き込まれたかとか疑われて失踪届にもなりかねない、大事な話にも繋がります。
些細な、礼儀やマナーは、
音楽に限らず、スポーツや勉強、また習い事全般、
そして、プライベートでも、礼儀やマナーが大切なのは
言うまでもありません。
どの業界でも、生き残れる人は、こちらが恐縮するほど、びっくりするほど、礼儀正しく、腰が低く、またマナーやルールを守っています。
ピアノなら、叩いたり傷つけたりしないで楽器を大事にするとか、楽譜も大切に扱うとか、また、楽譜上のルールを学ぶのも、当たり前ですが、最低限の守るべきお約束があるのです。
これが守れない場合は、レッスンは続けられません。
例えばオーケストラ全員がそれぞれ、好き勝手に音符の長さを捉えたり、リズムもこの方が自分は好きだからと変えてしまったら?
指揮者さんからは、Get down‼︎と言われ、
お客様から金返せ!って大クレームですよね。笑
まぁ、そんなことはもちろんあり得ないのですが、
まず、一人一人がルールを学び、その都度、そのルール以外にも場面によって、ルールが変化することだって当たり前にあります。
それは、学校でも社会のルールでもありますよね。
将来、自分でYouTuberになるとか、会社を立ち上げるか、一人で生きていくんだ!とか、ホストさんやキャバ嬢さんの世界で成功するんだ!とか、そう言う方もいらっしゃるかと思いますが。
そしたら、なおさら、一般常識、ルールが大切です。
コロナ禍中から、ホスト界の帝王、ローランドさんのYouTubeにもハマっているのですが、本当皆さん、しっかりされています。
しかも、相当な努力をされていて。
きちんとルールを守りながら、また注意されながら
お仕事をされています。
知らない夜の世界を覗いている気分で、また、ディレクターさんのソンさんのプロデュース、編集が面白くて、つい拝見してしまいます。
ようするに、好き勝手にやるだけでは、その先に何も成功はないということです。
有名な画家だって、最初はデッサンなど基礎を学んで、
自分らしく崩していきますよね。
小さい時から、お子さんにしっかり向き合って、
これはいい事、いけない事を最低限でも教えてあげるのが、我々大人の役目ではないでしょうか。
それが、他人の子でも、はじめて道端で出会った子でも
本来は、大人が目をかけ、守ってあげたり、声をかけるという社会が理想な優しい世界な気がしています。
世話焼きおばちゃん、世話焼きおばあちゃん、
昔はよくいましたよね。
他人の子にも、ダメなものはダメ!と言える人、たくさんいましたからね。
子供さんに礼儀やマナーを伝えないのは、逆に冷たいことだと感じてしまうんです。
基本的に、私は面倒くさがり屋ですし(筆不精からして。笑)、常識は非常識な時があるという視点で物事を斜めに見るタイプの人間なので(そこから新しいアイデアを生み出すようにしています。)自分だけが正しいなんて、1ミリも思いません。
ただ、礼儀、マナー、また人を傷つけるような言動をすることは、きちんと叱ることも大切だと考えています。
そして、だからこそ、私自身も新しい環境に身を置き、
叱られる場所を作っています。
それでも、かなり、色々やらかしたり、ヘマしていますけどね。笑
いくつになっても、成長し続けるために、学び続け、誰かに教えていただく。
その為に、本ももちろん読みます。
誰かに何かを教えるなんて、自分も教わったり学んでいないと、そんなたいそうな事はできませんからね。
と言うわけで、今日は少し長くなりましたが、
私のレッスンではお子様には、礼儀やマナー、大人の方にも、音楽のルールやタブーなことをお伝えしています。
私ももっと学ばなくてはいけないですね。
まだまだ、新人です!
いや、一生、初心を忘れたくないです!
今日も読んでいただき、ありがとうございました♪